「あと3kg痩せたい」その3kg、本当に落とす必要がありますか?

はじめに
こんにちは!REGUTS守谷店トレーナーの清水です!
ダイエットを始めるとき、目標体重を決める方は多いと思います。
あと3kg痩せたい。
50kgを切りたい。
昔の体重に戻りたい。
目標となる数字があると、自分がどこを目指しているのか分かりやすくなります。体重が少しずつ目標に近づいていけば、頑張っている成果も感じやすいでしょう。
私自身、目標体重を決めることが悪いとは思っていません。
ただ、トレーナーとしてダイエットをサポートしていると、ときどき気になることがあります。
それは、その体重になりたい理由が曖昧なまま、数字だけが一人歩きしているケースです。
例えば、現在53kgの方が50kgになりたいとします。
そこで一度考えてみてほしいのです。
なぜ50kgなのでしょうか。
50kgになったとき、どんな自分になっていたいのでしょうか。
本当に欲しいものが体重計に表示される50.0という数字なのであれば、それを目標にしてもいいと思います。
でも、多くの方が本当に求めているものは、その数字ではないのではないでしょうか。
お腹周りをすっきりさせたい。
昔着ていた服をもう一度きれいに着たい。
写真に写った自分を見たときに、今より少し自信を持ちたい。
健康的で引き締まった体になりたい。
そう考えていくと、目標体重は本当のゴールではなく、自分の理想を数字に置き換えただけなのかもしれません。
そして、ここがダイエットの難しいところです。
体重が3kg減れば、自動的に理想の体型になれるとは限りません。
反対に、3kg落とさなくても、筋肉や体脂肪のバランスが変わることで自分が求めていた見た目に近づくこともあります。
今回は、ダイエットを始めると当たり前のように追いかけてしまう体重について、少し違った角度から考えてみたいと思います。
その目標体重は、どうやって決めましたか?

ダイエットのお話をしていると、目標体重としてきれいな数字が出てくることがあります。
現在54kgだから50kgになりたい。
60kgを超えたから50kg台に戻したい。
もちろん、そこに明確な理由がある方もいます。
一方で、話を聞いていくと、なんとなくそのくらいになれたらいいと思っているケースも珍しくありません。
中でも多いのが、昔の体重を基準にすることです。
20代の頃はこのくらいだったから戻したい。結婚した頃の体重が理想だった。昔お気に入りの服を着ていた頃の数字を目標にしている。
その気持ちはよく分かります。
過去の自分というのは、非常に分かりやすい基準です。
ただし、昔と今では生活も体も変わっています。
年齢だけの問題ではありません。
仕事が変わり、日常生活で体を動かす時間が変わっているかもしれません。運動経験を重ねて筋肉量が変わっていることもあります。
昔とまったく同じ数字に戻ることが、今の自分にとって最も良い状態とは限らないのです。
そして、もう一つ注意したいのが身長と体重だけで理想を決めることです。
同じ身長で同じ体重の人が二人いたとしても、見た目まで同じになるわけではありません。
筋肉量や体脂肪量、脂肪のつき方、姿勢などによって体の印象は変わります。
だからこそ、誰かの体重をそのまま自分の目標にすることにも無理があります。
SNSで自分と同じくらいの身長の人を見つけ、その人の体重を知った途端に、自分もそこまで痩せなければいけないような気持ちになることがあります。
でも、本当に欲しかったのはその人と同じ体重でしょうか。
おそらく違います。
その人のような体型になりたい。その人が着ている服を自分もきれいに着たい。そんな見た目への憧れを、体重という数字に置き換えているだけかもしれません。
目標体重を決める前に、なぜその数字なのかを考えてみる。
それだけでも、ダイエットの方向性はかなり変わります。
3kg軽くなることと、3kg分きれいになることは同じではない

体重を3kg落とす。
数字だけを見ると、とても分かりやすい目標です。
しかし、体重計が教えてくれるのは、あくまで体全体の重さです。
そこには脂肪だけではなく、筋肉や水分なども含まれています。
つまり、体重が減ったという事実だけでは、自分がどのように変わったのかまでは分かりません。
ここが、単純な減量とボディメイクを考えるときに非常に重要です。
例えば、食べる量を大きく減らして短期間で体重を落とそうとすれば、数字は動くかもしれません。
最初のうちは体重計に乗るのが楽しくなるでしょう。
しかし、食事を減らし続けながら筋肉まで減ってしまえば、目標体重に到達したのに思っていたほど引き締まって見えないということも起こり得ます。
せっかく50kgになったのに、お腹周りはまだ気になる。
そこで今度は48kgを目指し始める。
48kgになっても納得できなければ、さらに数字を下げようとする。
こうなると、最初は理想の体になるための目安だったはずの体重が、いつの間にかダイエットそのものの目的になってしまいます。
だから私は、体重を減らすときほど、その中身を考えることが大切だと思っています。
できるだけ筋肉を維持しながら、余分な体脂肪を減らしていく。
筋トレを取り入れる意味もここにあります。
もちろん、筋トレをすれば狙った場所の脂肪だけが落ちるわけではありません。
それでも、必要な筋肉を保ちながら体脂肪を減らしていくことで、ただ体重を軽くするだけとは違った体づくりができます。
場合によっては、目標としていた体重に到達する前に、鏡に映る自分に満足できるかもしれません。
あと3kg痩せるつもりだったけれど、今の体型なら十分いいと思える。
もしそう感じられたのであれば、無理に残りの3kgを落とす必要があるのでしょうか。
数字を達成するために体を変えるのではなく、自分が納得できる体になるために数字を利用する。
この順番を忘れないことが、ボディメイクではとても大切です。
体重が変わらなくても、体は変わっていることがある

ダイエット中に最も苦しくなりやすいのが、頑張っているのに体重が動かない時期です。
食事にも気をつけている。
筋トレにも通っている。
以前より体を動かすようになった。
それなのに体重計に乗ると、先週とほとんど同じ数字が表示される。
こんな日が続けば、今やっていることに意味があるのか不安になるのも当然です。
しかし、ここでも体重だけを成果の基準にしないことが重要になります。
ボディメイクを続けていると、体重以外のところに変化が出てくることがあります。
久しぶりに着た服に少し余裕を感じたり、鏡で見たときに以前とは体のラインが違って見えたりすることがあります。
トレーニングでも、以前は大変だった動作が安定してきたり、少しずつ負荷を上げられるようになったりします。
こうした変化があるのに、体重が減っていないという理由だけで失敗と判断してしまうのは、あまりにもったいないことです。
私たちは数字があると、どうしてもそこに答えを求めてしまいます。
体重は特に分かりやすく、毎日測ることもできます。
その一方で、簡単に測れるからこそ振り回されやすい数字でもあります。
食事の内容や水分量などによっても、短期間の体重は変動します。
昨日より増えたからといって、その増えた分がすべて体脂肪になったわけではありません。
それでも、朝の体重が少し増えただけで朝食を減らそうとしたり、急に運動量を増やそうとしたりする方がいます。
こうした毎日の数字に対する反応を繰り返していると、ダイエットはどんどん苦しくなります。
だからこそ、少し長い目で自分の変化を見ることが必要です。
数週間、数か月という期間で見たときに体重はどう変化しているのか。
そして、体型やトレーニング、生活習慣はどう変わっているのか。
それらを一緒に見ることで、初めて自分の体がどの方向へ進んでいるのかが見えてきます。
体重計は便利な道具です。
でも、あなたの体づくりに点数をつける道具ではありません。
ダイエットのゴールを「何kg」から「どうなりたいか」に変えてみる

では、目標体重を決める意味はないのでしょうか。
私はそうは思いません。
体重は変化を確認するための分かりやすい指標ですし、減量が必要な方にとっては大切な目安になります。
問題なのは、体重を見ることではなく、それだけを見ることです。
そこで、ダイエットを始めるときには目標体重と一緒に、自分がどうなりたいのかまで考えてみてほしいと思います。
この違いは意外と大きいです。
50kgになりたいと考えるだけなら、50kgになるまで成功か失敗かを判断できません。
一方で、今よりお腹周りをすっきりさせたい、体力をつけたい、好きな服を自信を持って着たいという目標があれば、途中にもたくさんの変化を見つけることができます。
筋トレを続けて以前より体を動かしやすくなった。
服を着たときの印象が少し変わった。
食事を極端に我慢しなくても、自分で調整できるようになった。
そうした変化も、自分が目指している状態へ近づいている証拠です。
すると、ダイエットの考え方そのものも変わってきます。
今日の体重が100g増えたか減ったかに一喜一憂するのではなく、数か月後にどんな生活をして、どんな体でいたいのかを考えられるようになります。
これはダイエットを長く続けるうえで、とても大切な視点です。
なぜなら、体重にはいつか終わりがあるからです。
目標体重に到達した後も、私たちの生活は続きます。
本当に難しいのは、痩せることだけではありません。
作った体を無理なく維持していくことです。
そのためには、目標体重になるまでだけ続けられる生活ではなく、その後も続けられる食事や運動を身につける必要があります。
もし今、あと3kg痩せたいと思っているのであれば、その目標を捨てる必要はありません。
ただ、その横にもう一つ目標を置いてみてください。
3kg痩せた自分は、どんな体になっていたいのか。
そして、どんな生活を送っていたいのか。
そこまで考えられると、体重はゴールではなく、自分の変化を確認するための一つの目安になります。
まとめ
あと3kg痩せたい。
ダイエットを始める理由として、とても自然な目標だと思います。
ただ、その3kgを落とすこと自体が目的になっていないか、ときどき考えてみてほしいと思います。
あなたが本当に欲しいものは、体重計に表示される数字でしょうか。
それとも、お腹周りがすっきりした体でしょうか。
以前より自信を持って服を着られることかもしれませんし、疲れにくく動きやすい体かもしれません。
もし後者なのであれば、目標体重に到達することだけが正解ではありません。
筋トレを続け、食生活を整えていく中で、体重はそれほど変わっていなくても見た目が変化することがあります。
反対に、体重だけを急いで落としても、思い描いていた体型にならないこともあります。
だからこそ、ダイエットでは体重と上手に付き合うことが大切です。
数字を無視する必要はありません。
でも、数字に自分の体づくりを支配させる必要もありません。
体重は、自分が進んでいる方向を確認するための材料の一つです。
REGUTS守谷店でも、単純に目標体重まで数字を落とせば終わりとは考えていません。
なぜ痩せたいのか、どんな体になりたいのか、その体になった後にどんな生活を送りたいのか。
そこまで考えながら、その方に必要な食事やトレーニングを一緒に作っていくことが大切だと考えています。
もし目標体重まであと3kgあるとしても、今の自分の体に納得できるようになったなら、そこで一度立ち止まってもいいかもしれません。
反対に、体重は目標に到達しているのに納得できないのであれば、さらに数字を減らす前に、筋肉や体脂肪、トレーニングについて考えてみるのも一つの方法です。
目指したいのは、できるだけ軽い体ではありません。
自分自身が納得できて、無理なく維持していける体です。
次に体重計に乗ったときは、表示された数字だけを見るのではなく、一度鏡の中の自分や最近の生活にも目を向けてみてください。
もしかすると、あなたが本当に目指していたゴールは、あと3kg先ではないかもしれません。

