“NEAT”で差がつく!運動以外で消費するカロリーの重要性とは?

はじめに
こんにちは!REGUTS守谷店トレーナーの清水です!
「ジムで運動しているのに、なかなか体重が減らない」と感じたことはありませんか?
実は、消費カロリーの多くを占めるのはトレーニング中の運動ではなく、“日常生活の中で動く時間”なのです。
この日常活動によるエネルギー消費を「NEAT(ニート)」と呼びます。
NEATとは、「Non Exercise Activity Thermogenesis」の略で、直訳すると「非運動性活動による熱産生」。
つまり、運動ではないけれど、日常の中で自然と消費されるカロリーのことです。
たとえば、通勤で歩く、掃除をする、階段を上る、買い物に出る、子どもと遊ぶ。
こうした何気ない動作が、実はダイエットにおいてとても大きな差を生んでいるのです。
この記事では、「運動しているのに痩せない」と感じている人ほど注目してほしいNEATの重要性と、今日からできる簡単な取り入れ方を紹介します。
ジムの外で“どれだけ動くか”が、理想の体への近道になるかもしれません。
NEATとは?運動していない時間こそカロリーを使うチャンス

私たちの1日の消費カロリーは、「基礎代謝」「運動による消費」「NEAT」「食事による熱産生」の4つに分けられます。
このうち、運動による消費カロリーは意外にも全体の約10〜15%程度しかありません。
一方、NEATは生活の仕方によって20〜30%ほども変動することがあります。
つまり、同じ食事量・同じ体型でも、「よく動く人」と「じっとしている人」では、1日あたり数百kcalもの差が出ることもあるのです。
これは週単位・月単位で見れば、体脂肪に大きな違いが生まれるほどの差。
「NEATが高い人=太りにくい人」と言っても過言ではありません。
また、NEATは特別なトレーニングをしなくても増やせる点が魅力です。
エレベーターではなく階段を使う、デスクワーク中にこまめに立ち上がる、少し遠回りして帰る。
これらの積み重ねが、気づかぬうちに大きな消費エネルギーとなります。
“動く習慣”を作ることが、ダイエットの土台づくりにつながるのです。
現代人がNEATを減らしている原因とは?

便利な時代になった現代では、NEATが極端に低下している人が増えています。
オンライン会議やリモートワークの普及により、一日中ほとんど座りっぱなしという生活も珍しくありません。
移動もエスカレーターや車中心で、体を使う機会が激減しています。
さらに、ストレスや疲労がたまると「動くのが面倒」という気持ちになり、結果としてNEATが下がってしまうことも。
これが慢性的に続くと、消費カロリーが減るだけでなく、代謝そのものが落ち、太りやすくなる悪循環に陥ります。
また、NEATが低い人ほど「食事制限で何とかしよう」と考えがちですが、これは逆効果です。
摂取カロリーを減らしても、動かない生活が続けば代謝はどんどん下がってしまいます。
その結果、体重が落ちづらく、リバウンドもしやすくなります。
NEATを増やすことは、単にカロリーを消費するだけでなく、代謝を保ち、体の調子を整えるうえでも重要です。
特に、座り仕事が多い方こそ「1時間に一度立ち上がる」「通勤を歩きに変える」といった小さな意識が大きな変化を生み出します。
NEATを増やすために今日からできる工夫

NEATを上げるコツは、「頑張らずに動く時間を増やすこと」です。
たとえば、次のような小さな行動が積み重なるだけで、1日の消費カロリーが大きく変わります。
・通勤や買い物はできるだけ徒歩や自転車にする。
・スマホを見る時間を減らして、家事やストレッチの時間を増やす。
・デスクワークの合間に軽く立ち上がる、肩を回す。
・テレビを見ながら足踏みやストレッチをする。
これらは一つひとつの消費は小さいですが、積み重なれば大きな差になります。
たとえば、1日200kcal多く消費できれば、1か月で約6,000kcal。
これは脂肪に換算するとおよそ1kg分に相当します。
また、NEATを意識することで、血流が良くなり、姿勢や集中力にも良い影響が出ます。
仕事や家事の効率も上がるため、「健康的に痩せる」だけでなく「パフォーマンスの向上」にもつながるのです。
NEATを高めるライフスタイルを習慣化しよう

NEATを増やすためには、「特別な努力ではなく、自然に動ける環境を作ること」が大切です。
最初のうちは意識しなければ続きませんが、慣れてくると“体を動かすことが当たり前”になります。
例えば、
・通勤ルートに階段を組み込む
・休日に散歩を習慣化する
・家事を“運動の一部”と捉える
など、生活の中に自然と動く時間を組み込むことがポイントです。
さらに、NEATを上げることは「ストレス解消」にも効果的です。
軽い動作でも体を動かすことで、幸せホルモンのセロトニンが分泌され、気分が安定します。
気持ちが前向きになることで「ダイエットを続けよう」という意欲も湧いてきます。
最初から完璧を目指さず、「1日5分でも体を動かす」ことから始めてみましょう。
それが結果的に、最もリバウンドしにくく、自然に痩せる生活習慣を作る第一歩になります。
まとめ
ダイエットというと「食事制限」や「運動」が注目されがちですが、実は最も継続的に結果を左右するのがNEATです。
「特別な運動は苦手」「時間がない」という人でも、日常の中で少しずつ体を動かす意識を持つだけで、体は確実に変わります。
NEATを高めることは、消費カロリーを増やすだけでなく、代謝・メンタル・生活リズムを整えることにもつながります。
つまり、“痩せやすく健康的な体をつくる”ための土台です。
今日から、階段を使う・立ち上がる・歩く。
その小さな積み重ねが、理想の体をつくる一番の近道です。

